わたしが暮らす高尾山の麓には、築200年ぐらいの家があります。玄関を入ると土間があり、むかし蚕部屋だった2階へあがる階段の下のスペースが気になったので、おじいさんに尋ねると「厩だよ。馬とひとつ屋根で暮らしてたねぇ」とのこと。
日本全国の山村や農村で、馬は、共に働き、共に旅をし、同じ屋根の下で眠る大事な存在でした。
車社会が訪れ、農耕の機械化が進むとともに馬と人の太い絆は、どんどん細くなり、今にも切れそうな糸になりつつあります。
昨年末、多くの人々の耳目を集めた劣悪な飼育環境、虐待で大問題になった宮古馬問題は、馬と人のつながりをついに断ち切ってしまいかねないような出来ごとでした。
これまでの歴史の中で、人にとって馬は単なる道具ではありませんでした。共に文化を紡いできた仲間であり、人々は信頼と愛情、自然の美への憧憬、感謝といった想いを馬に対して寄せていたはず。
変わってしまったのは、私たち人間のほう。
細い糸のようになってしまってはいるけれど、この絆の糸を決して手放さないように!
馬と人がもう一度、互いに尊重しあいながら生きていける道を模索していこうという想いでこのイベントを企画しました。
3月宮古島を訪れた矢谷左知子さんに宮古馬たちの最新状況も伝えていただきます。
ぜひ、ご参加ください。
◼日時 4月7日(日) 14時開場、14時20分~17時
◼場所 キッチン九条Tokyo
台東区谷中1-2-10 魚善ビル2F
◼タイムテーブル
14:00 開場
14:20~15:20 矢谷左知子さん(ミャークヌーマ宮古馬の会)の映像とお話
15:20~15:30 休憩
15:30~16:15 坂田昌子さん(国連生物多様性の10年市民ネットワーク、虔十の会)お話 「馬と人の物語―生物多様性からみた在来馬」
16:15~17:00 みんなでディスカッション
◼参加費 1500円+1ドリンク以上ご注文ください。
◼参加申込 定員20名
https://ws.formzu.net/fgen/S94373799/
※参加ボタンだけでは参加になりませんので、フォームからお申込みください。