城下町の八王子。
宿場町の八王子。
ベッドタウンの八王子。
学園都市の八王子。
浅川流れる八王子。
高尾山寄り添う八王子。
信仰集める八王子。
伝説語る八王子。
このまちには、古い歴史と新しい歴史が隣り合わせにして、息づいています。
このまちの魅力を、「新しい古本まつり」で、最大限に引き出してゆきたい。
「八王子古本まつり」は、そんな思いを込めて、2009年スタートしました。
虔十の会代表の坂田マサコは、古本屋げんせん舘の店主でもあり、八王子古本まつりの実行委員長として企画・運営を行っています。
環境と古本、どんな関係が?とお思いでしょうが、実はかなり共通点があります。
古本の世界は、多様性が命。すべての本は、新刊本と違って一冊ずつしかありません。
古本屋は、同じ本を何冊も必要としません。
一冊、一冊との出会いがすべて。
本を読むことが大好きな人は、気が付くと本の森の中。
知の集積の森のようにも思えます。
そんな時、古本屋はガイド役です。
最近どこの街に行っても同じファーストフードや珈琲ショップ、同じ看板、同じ風景。
何だか居心地が悪い…
いろんなお店があり、ごちゃごちゃしているけれど魅力的。
そんな多様性に満ちた商店街や駅前がどんどん姿を消しています。
八王子は多様性にあふれた街でいて欲しい!
そんな想いから八王子北口商店街と連携して古本まつりを開催しています。
いつもの商店街の通りに、何万冊という本の森が出現し、ネットで必要な本を検索して買うのとは違う感覚。ブラブラ歩きながらふと「この本、何について書いてあるんだろう」と手に取り、まったく知らない作家と出会ったり、ずっと探していた本と出会ったり。
すべては偶然。でも偶然って楽しい。
高尾山も同じ。昨日の森と今日の森は、必ず同じではありません。
始めて出会う植物を見つけたり、昨日はいなかった鳥たちの群れに出くわしたり、
偶然、ふと目を向けた足元に不思議な虫がいたりします。
何が起こるか行ってみないとわからない。
そのワクワク感は、古本も自然も同じです。
八王子古本まつり 公式サイト
http://hachiojiusedbookfestival.com/