漂泊民と生物多様性
(いきもの暮らしの心得vol29)
講師・坂田マサコからのメッセージ
「サンカ」と呼ばれた人々と生物多様性
明治時代、戸籍作成のため漂泊の民は、強引に定住させられました。そのような人々の中にサンカと呼ばれた人々がいます。
竹細工や箕作り、川魚漁など自然の恩恵を通じたなりわいを主にしていた人たちです。時々、里に降りてきては、手作りの道具を穀類と交換し、また山の何処へ消えてゆく…
彼らは、明治以降は、犯罪者集団呼ばわりされ、不当な差別に苦しめられ、さらにサンカ小説家、研究家で有名な三角寛の虚構を織りまぜたサンカ像が、この差別を助長しました。
定住が当たり前の今の社会では、土地に縛られず自由に山、森、川を往来するサンカや漂泊民にロマンチックな憧憬を抱く方もいることでしょう。
わたしは、差別でも憧憬でもなく山や川と共に暮らしていた「サンカ」の生物多様性的生き方、生業と暮しを学ぶことが、日本列島における人と自然の関係を見直す大切な作業だと感じています。
「サンカ」に興味津々の方も「サンカ」ってなに?という方もお気軽にどうぞ~
・日 時 10月16日(火) 19時~21時30分
・場 所 いまここcafe杜丸
高尾駅北口徒歩3分
・参加費 1000円+ワンオーダー
・定 員 15名
※要予約※
その他お問い合わせ
・講 師 坂田昌子
☆生きものぐらしの心得とは……
生き物(生物多様性)の話しとなると、
「絶滅危惧種の話しかな?」
「動物には興味ないんだよなー」
「植物は見て楽しめればいいやー」
などと、思われる方も多いかもしれません。
もちろんそういう分野も大切なことなのですが、生きものぐらしの心得では文化、暮らしに注目!!
生物多様性は知ってみればみるほど、身近な話題が満載です。
講師は、高尾山の環境保全に取り組み続けているNGO虔十の会(ケンジュウノカイ)の代表・坂田マサコさん。国連生物多様性の10年市民ネットワークの代表でもあり、小さな町のカフェから海外の国際会議までと世界を飛び回る女性。
本業(というか収入源としてのお仕事)は古本業を営む。大学では歴史学を専攻。
専門家にしか分からない専門用語が並んだりはしないのでご安心ください。フツーの人が分かる言葉で痛快にお話してくださいます♪
ご参加お待ちしています。