African Talk & Live ケニアとブルキナファソから ~アフリカの風・命の響き~@高尾
■日時 10月28日(日) 13時開場 13:30~17:00
■場所 むみじか(東京都八王子市初沢町1299)
高尾山とアフリカは、とっても遠いけれど、その大地と空はつながっています。
人類はアフリカで誕生し、長い時間をかけて多様性を育みながら全地球へ広がっていきました。
言わば、高尾山に暮らすわたしたちの遠い故郷、遠いご先祖。
近代化という波が押し寄せ、自然を奪われ、暮らしの変容を強要される時代も残念ながら共有しています。
高速道路のために大きなトンネルを掘られてしまった霊山・高尾山。
高速鉄道や工業地帯のために土地を奪われたドゥルマ族。
同時代を生きる他者に関心を持ち、共に考えることはきっと新たな未来につながるはず!
早川千晶さん、大西匡哉さん、ミロゴ・ベノワさんをお招きして、トーク&ライブを開催します。
高尾に、アフリカの風が吹き、命の響きが鳴り響く一日です。ぜひ、ご参加ください。
■参加費 2500円(小学生以下は無料、高校生・中学生は1000円)
■参加申込 定員50名 要予約
https://takaokenju.com/contact/other
※問い合わせ内容にイベント名の記入をお願いします。
■トーク「精霊と共に生きるドゥルマ民族」 の内容
大西匡哉・早川千晶 自然と共存し、呪術的な力を持つドゥルマ民族。彼らはタイコを叩き、歌い、踊り、自然界の様々な精霊たちと寄り添い合って生きてきました。そんな彼らの暮らしは現在、急激な変化にさらされています。彼らが生きてきた大地は切り崩され、高速鉄道が通り、工業地帯になりました。畑や、住まいも失った彼らは困窮しています。そんなドゥルマ民族の村で、40年以上行われていなかった伝統儀式が2018年3月に行われました。伝統呪術師であるマテラ長老の魂の浄化と伝統継承者「旗持ち」就任の儀式でした。 マテラ長老に弟子入りし8年間現地で生活していた大西匡哉さんは、この儀式で旗持ちの1人として任命され、彼らが近代化の波の中で生き抜いていくための手助けをしています。最後に残された希望は、ご先祖様の聖地へと移住すること。現在、その移住計画を助けるための井戸掘りを支援しています。 井戸が完成したら、生きる場を失った人々を村で受け入れ、畑を作り、文化を守り抜いていくための交流活動をはじめていきます。 文化復興の壮大な伝統儀式の映像を交えながら、ドゥルマ民族の独特な文化、現在彼らのもとに起きていること、そして未来への希望を生み出すための取り組みについて語ります。(早川千晶)
■タイムテーブル
13:00 開場
13:30~ 14:30 ちあきさん&まさやさんトーク「精霊と共に生きるドゥルマ民族」
14:30~14:50 休憩
14:50~16:10 ベノワ&マサヤ Live
16:10~16:30 坂田昌子トーク「アフリカの風とわたしたちの想像力」
■プロフィール
★大西匡哉 (おおにし・まさや)
ミュージシャン。ケニア伝統太鼓「ンゴマ」奏者。打楽器奏者、ギタリスト、シンガー。映像作家。2004年からケニアのドゥルマ民族の村で伝統文化継承者スワレ・マテラ・マサイ氏に師事し、20人目の息子となった。8年間に渡るケニア音楽修行を終え2013年帰国。アフリカンスタイルを取り入れたアコースティックギターで歌うオリジナル曲にも定評がある。Sengenya Japan代表。アフリカのミュージシャンと共に様々なCDを制作し、生活が困難な状況にある人々への音楽での生活支援を行っている。
★早川千晶(はやかわ・ちあき)
ケニア在住29年。「アフリカに深く触れる旅」案内人。
1985年より世界放浪の旅の後ケニアに定住。
1999年、ナイロビ最大級のスラム・キベラで、孤児・ストリートチルドレン・貧困児童のための駆け込み寺「マゴソスクール」を設立、ジュンバ・ラ・ワトト(子どもの家)、高校生・大学生の奨学生グループ「マゴソOBOGクラブ」、マゴソ洋裁作業所、障がい児特別学級などを運営している。
著書に、「アフリカ日和」(旅行人)。2015年度第5回賀川賞受賞。
マゴソスクールを支える会 http://magoso.jp/
★MILLOGO BENOIT(みろご・べのわ)
ブルキナファソの伝統伝達者グリオの家系に生まれ、幼少期からタマを父の元で学ぶ。ジャンベはむろん、バラフォン、ンゴニ等あらゆる伝統楽器を奏でるマルチプレーヤー。伝統楽器を使って現代社会にメッセージを伝える作曲家。日本とブルキナを行き来しながら活動中。
■ブルキナファソってどんなところ?
1960年「アフリカの年」にフランスよりオートボルタ共和国として独立。1984年、国名を現在の「ブルキナファソ」(「清廉潔白な人たちの国」の意)に変更。 政治体制は、共和制、大統領制をとる立憲国家である。 ブルキナファソには、60以上の民族がそれぞれの言語はもちろん、それぞれの文化をもちながら暮らしを営んでいる。 ブルキナファソでは、挨拶の習慣が重んじられており、家から一歩外に出れば、挨拶のにぎやかな声が行き交う。民族間同士の色々な言語が日常的に飛び交うのが興味深い。 発展途上国といわれるが、だからこそ、人と人とのつながりが密な社会が存在し、生活の中の知恵や文化そのものが暮らしの中で次の世代へと受け継がれている。 世界的に名の知れた観光地や地下資源等はないが、「ブルキナべ(ブルキナファソ人のこと)」が国の財産と言えるほど、優しくたくましく穏やかな国民性が特徴的である。